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2014年1月19日 (日)

ウイーン・フィル「ニューイヤーコンサート」

ウイーン・フィル「ニューイヤーコンサート」の放送を録画で見た。

以前はお屠蘇のほろ酔い気分で元旦の生放送を見ていたが、ここ数年は後日に見ている。
今年の指揮者はダニエル・バレンボイム。'09年に次ぎ2度目。

久しぶりに見るバレンボイムは頭髪が白く、また後退著しく、なによりも肥満が進み、左手でポケットからハンカチを出して顔の汗を拭きながら指揮棒を振る有り様。

'80年代だったかスイス辺の古城でのBeethovenのピアノ・ソナタ連続演奏が印象に残っており、指揮と演奏家の2足のわらじを履く大天才だと畏怖の念を持った記憶がある。

バレンボイムは又、ギターのジョン・ウィリアムスの2度目のアランフェス協奏曲のレコーディングの際の指揮者で、これが彼の名を知ったはじめである。確か'70年代後半でまだ売り出し中だった。

さて、NHKスタジオのゲストは、甲斐栄次郎(オペラ歌手)、奥田佳道(評論家)。
司会は岩槻里子アナ。

今年も興味深い選曲で構成され、オケ、指揮者また会場の聴衆との間に和気あいあいとした雰囲気が共有され、コンサートは進行して行った。

会場の楽友協会ホールは薔薇を主体とした花で豪華に飾り立てられ気分を盛り上げていた。

TVのメリットは、カメラが演奏者たちを様々な角度で捉えるのを目の当たりにできること。

そして、会場の柱の装飾である彫刻etc、肉眼では見ることが不可能なものを画面上で見られることもそうだ。

演奏に合わせ、ウイーン近郊の森の情景、宮殿の豪華絢爛な内部の模様、例年恒例のバレエといった映像が映し出される。

殊にドリーブ(「コッペリア」で有名なフランスの作曲家)の曲の際は、コスチューム、振付け共に洒脱で素晴らしかった。

演奏の合間に会場の聴衆へもカメラが向き、同一人物を再三映し出すことがあったが、多分名のある人物なのだろうが、誰なのか残念ながらわからない。

そんな中で多分間違いないと思うが、女性の友人と一緒のジュリー・アンドリュースが何回か画面に映し出される。彼女は昨年も会場にいた。

プログラム&メモ
第1部
1.エドゥアルド・シュトラウス「美しいエレーヌのカドリーユ」・・・自身もそうだが、ピアニストである妻君のために選曲した由。
2.ヨーゼフ・   〃        ワルツ「平和の棕櫚(しゅろ)」・・・1,866年普墺戦争の和平協定を記念し作曲
3.ヨハン・      〃     (父)「カロリーネ・ギャロップ(Carolinen Galoppe)」 初
4. 〃 ・      〃       「エジプト行進曲」・・・・・・・・スエズ運河開通に因み作曲。バレンボイムが結成した「ウエスト・イースタン・ディヴァン・オーケストラ」
                                                         結成15年を記念し選曲。
5. 〃 ・      〃       ワルツ「もろ人手をとり」・・・・シラーの詩による。ブラームスへ献呈。この曲と2部の「害のないいたずら」が、併設の楽
                          友協会資料室のNHK取材で保管楽譜が紹介されていた。(前者:初版、後者:ピアノ                                                           版)
6. 〃 ・      〃       ポルカ・シュネル「恋と踊りに夢中」
第2部
1.ヨハン・シュトラウス     喜歌劇「くるまば草」序曲・・・「くるまば草」は惚れ薬。
2.     〃               ギャロップ「ことこと回れ」(Klipp-Klapp Galopp)・・・・「くるまば草」の旋律を使用している。Klipp-Klapp」は水車が回                                                                                          _                         る擬音語。
3.     〃               ワルツ「ウイーンの森の物語」・・・・出だし、中間部でツィターが使用されている。映像が流れる。
4.ヨーゼフ・ヘルメスベルガー  ポルカ・フランセーズ「大好きな人」・・・・ヘルメスベルガーはウイーン・フィルのコンサート・マスターだった人。
5.ヨーゼフ・シュトラウス  ポルカ・シュネル「花束」
6.リヒャルト・シュトラウス 歌劇「カプリッチョ」から「月光の音楽」・・・・今年生誕150年のリヒャルト・シュトラウスを顕彰。
7.ヨーゼフ・ランナー      ワルツ「ロマンチックな人々」・・・・バレエが入る。
8.ヨーゼフ・シュトラウス  ポルカ・マズルカ「からかい」 初
9.       〃               〃 ・シュネル「害のないいたずら」 初・・・先の楽友協会資料室の際は「シャーベルナック・ポルカ(Schabernack Polka)」                                _                         と紹介していた。
10.レオ・ドリーブ       バレエ音楽「シルヴィア」から「ピチカート・ポルカ」・・・・バレエが入る。
11.ヨーゼフ・シュトラウス  ワルツ「ディナミーデン」
12.     〃              ポルカ「憂いもなく」・・・・・・ここで花束がバレンボイムへ渡された。ということはこれで本プロは終了。
Enc.   〃             ポルカ・シュネル「カリエール」・・・・「カリエール」は、馬術用語。 ギャロップより早い馬足。

ここでウイーン・フィルから新年の挨拶、そして

Enc  ヨハン・シュトラウス  「美しく青きドナウ」・・・・・1,866年普墺戦争に敗れ意気消沈のウイーン子を元気付けるために作曲された。

Enc  ヨハン・シュトラウス(父) 「ラデツキー行進曲」

で、めでたくお開き。

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