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2014年8月 2日 (土)

ファーブル「昆虫記」

今日から8月。
ここ数年というもの専ら丸の内の丸善へ足を運んでいたが、今日は八重洲ブックセンターへ行った。

八重洲南口を出るとすぐ駅構内にマクドナルドがあって、ここでアイスコーヒーで一息入れる。
百円で暫しアイスコーヒーを飲みながらSシンの「宇宙創成」を読む。

東京駅は数年来、大規模な工事が続いて、丸の内側もそうだが、八重洲側も随分変わった。
それに較べると地元の千葉駅は数年来工事が続いているが、一向に終わる気配がない。利用者は不自由この上なく、ちょっと異常である。

八重洲ブックセンターの客数は丸善に軍配が上がる感じだ。
1階カウンターでファーブル「昆虫記」奥本大三郎訳、単行本・文庫版および岩波新書の永田和弘「タンパク質の一生」の売り場を調べてもらった。

やや時間がかかったが、売り場の異なるものを全て2階カウンターへ用意してくれた。
このサービスには好感を持った。

ファーブル「昆虫記」文庫版は、いわばダイジェスト版だった。
よって、選択の余地なく単行本が自分の求める版となる。
NHK「百分で名著」7月が奥本氏のファーブル「昆虫記」で、すっかり魅了されてしまい、原著が全10巻というのも自分の嗜好に合い、奥本氏訳では各巻平均350ページで20巻に及ぶ大作だが、是非とも読書計画へ入れようと思ったのだった。

昆虫は、幼虫から成虫になるまで変態をするというのが驚異的であり、成虫でいるのは非常に短時間で子孫を残せば寿命を終えてしまうという、実にはかない一生なのも不憫であり、地球に生きる生物でありながら別世界のもののようだ。

現代は昆虫受難の時代で、農薬その他の環境の変化により、その数は激減しているという。
人間に貢献している蜜蜂の大量死については大分前から問題になり、何年か前アメリカ人著者の本を読んだこともある。

ファーブルは少年の頃から昆虫に魅せられ、生涯地道に、かつ独創的な研究を継続し、「昆虫記」の刊行が始まるのは何と55歳からだった。
それから約30年を掛け、全10巻の出版が終わるのは83歳!!

70歳を迎えてから重要な観察を行い、新発見につながる独創的な考察をしているというのもすごい。

これ以上の自分への激励はない!
自分は今年64歳になるのを控えていて、まだまだこれからだと大いに力をもらった。

それとファーブルが生涯、好きな昆虫への好奇心を少年のように持ち続けたこと。
ちょうど今読んでいるSシンの「宇宙創成」にノーベル賞受賞者インドール・アイザック・ラビの「物理学者はピーターパンだ。彼は大人にならず好奇心を持ち続ける。」(上巻P.152)というくだりを読んでいて、真っ先にファーブルのことが頭に浮かんだ。

少年時代、逆境の中で奨学生となり、教師の資格を得て生涯昆虫の研究に没頭したファーブルは上の言葉に最も当てはまる人だと思う。
彼の場合は逆境にありながら、少年の純粋な気持ちを持ち続けたところが偉大である。

今日はその第1冊目の「第1巻上」を購入。

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