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2015年1月12日 (月)

ウイーンフィル・ニューイヤーコンサート2015 (その2)

第2部プログラムと視聴メモ

☆初登場
◎趣向
△バレエ映像挿入

1.常動曲 ヨハン・シュトラウス
副題「音楽による冗談」。終止がない。産業革命当時の「永久機関」になぞらえた。
最後はメータが会場に向かって「エトセトラ、エトセトラ、エトセトラ」と云って終わる。
2.加速度ワルツ ヨハン・シュトラウス
技術者舞踏会(1,860)のためにその前日に作曲。曲名のとおり段々速くなる。
3.電磁気ポルカ ヨハン・シュトラウス
工科大学学生支援舞踏会(1,852)のために作曲。物々しい曲名だが、素朴で洒落たチャーミングな小品。
4.ポルカ「蒸気をあげて」 エドゥアルト・シュトラウス
王宮の工芸舞踏会(1,871)のために作曲。蒸気機関車を描写。

メータ、一旦袖へ下がる。

5.ワルツ「エルベ川にて」☆ ヨハン・シュトラウス
ヨハン最後のワルツ作品。

6.シャンパン・ギャロップ◎ ハンス・クリスチャン・ロンビ(Hans Christian Lumbye)
北欧のシュトラウス(デンマーク)と称される。
団員がコーラスを始め、シャンパン・グラス数杯が乗ったトレーが舞台へ運ばれ、メータから奏者へグラスが渡されて行く。演奏が終り、残ったグラスはコンサートマスターのライナー・キュッヒルと次席奏者へ渡され、最後のグラスはメータが手にし、各団員とグラスを交わし、自身は口にせず(?)袖へ。
7.学生ポルカ☆◎△ ヨハン・シュトラウス
王宮の学生舞踏会(1,862)で初演。引用されている学生歌「いざ楽しまん」は、ブラームス「大学祝典序曲」にも使われている。
ウイーン大学設立650年にちなみ今回演奏された。
バレエを映像挿入。ウイーン大学を使用し、広大な図書室が出てくるが周囲を囲む膨大な書架が圧巻。
8.自由行進曲☆ 父ヨハン・シュトラウス
1,848年仏2月革命から派生したウイーン3月革命に関連した作品。
9.アンネン・ポルカ◎  ヨハン・シュトラウス
ヨハン・シュトラウス初期の傑作。夏の聖アンナ祭にちなむ作品。アンナは母の名でもある。
メータへ敬意を込めてウイーンフィルが採用した(メータ夫人はナンシー。アンナは愛称「ナンシーコ」といわれることがある)。
映像挿入で王宮のパドック。騎馬服姿の5名の騎手が白馬に乗って登場。
10.ワルツ「酒・女・歌」△  ヨハン・シュトラウス
交友のあったブラームス、ワグナーに愛された作品。
国立バレエ団のバレエを映像挿入。

ここでメータ一旦退場。

11.ポルカ・シュネル「粋に(Mit Chic)」 エドゥアルト・シュトラウス
1,883年の昨品。
この曲でプログラム終了。
イブニングドレス姿の女性から花束を受けるメータ。

以下はアンコール
Ench1 爆発ポルカ◎  ヨハン・シュトラウス
1,847年の昨品。当時大変な人気となった曲。「爆発」は「かっこいい」と云う意味があったとのこと。
演奏終了時に爆発音と共に会場に花吹雪が舞った。
Ench2 美しく青きドナウ(An der schonen blauen Donau,Waltzer)  ヨハン・シュトラウス
メータが静かに指揮棒を振り始めると会場から拍手。
メータ、団員、新年の挨拶。
オーストリア第二の国歌といわれる。
ブラームスがこの作品を聴いて「残念ながら私の作品ではない。」といったとテロップが流れる。
意味深のようでいて今一つ気が利いていない言葉。
NHKEテレ「らららクラシック」(1/10)でこの曲を取り上げた。以下に参考としてそのメモを記す。
1.普墺戦争(1,866)の敗戦により、舞踏会が自粛され意気消沈する市民を激励するため
合唱曲として作曲された。
オーケストラ版は翌1,867年のパリ万博で初演された。
2.曲の構造
序奏-ワルツ1~5-コーダから成る。
各ワルツはAB2部分があって各々異なるモチーフから成り、それが次々に繰り出され、ソナタ形式のように主題の提示、展開という構成とは別の構造となっている。
コーダでは、各ワルツのモチーフが回想される。
Ench3 ラデツキー行進曲 父ヨハン・シュトラウス
1,848年の昨品。メータが会場の手拍子を場所指定していた。
手拍子は若干不揃い気味だった。
最後の2曲は毎年必ず演奏されるが、確執を持ちつつも最大のライバルだった父子の作品であることには因縁を感じる。

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