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2015年1月12日 (月)

ウイーンフィル・ニューイヤーコンサート2015(その1)

元旦放送のウイーンフィル・ニューイヤーコンサートを今年も録画で見た。
現地時間でいうと、開演が11時15分、20分余の休憩の後第2部が12時15分、アンコール最後の「ラデツキー行進曲」が終わる迄約2時間半、よって終演は午後2時近くという長丁場だ。

元旦の放送は午後7時から2時間45分だったが、ちょうど晩餐だったので見られなかった。
今年も会場のウイーン楽友協会大ホールは着飾った紳士淑女で埋め尽くされ、花々によって晴れやかに飾り立てられていた。
今年は赤が基調となっていて、新年の晴れがましさを盛り立て、白、黄、ピンク、藤色etcの色とりどりの百合、薔薇、カーネーション等々が格調高く飾られていた。

ニューイヤーコンサートは通常の演奏会と違い、指揮者、オーケストラそして聴衆のすべてがにこやかに、和気あいあいとした雰囲気で進行して行く。
若い頃はそれになじめなかったが、50歳を過ぎて先が見えてくるとニューイヤーコンサートを視聴できる幸せを噛みしめ、新たな1年を健康で無事に送れることを祈念し、次の年も見られるよう願うというサイクルが習慣化した。

ニューイヤーコンサートはシュトラウス一家のレパートリーを中心としたプログラムで構成される。作品数は500曲はあるというから、シュトラウス一家中心でありつつ、その年々で個性豊かなプログラムが展開されるのもニューイヤーコンサートの聴き物の一つだ。

今年のテーマは「科学技術」。1,857年皇帝フランツ・ヨーゼフ2世はウイーン市街大改造を行う。また当時は産業革命の時代で、今年2,015年がウイーン工科大学創立200年の年にもあたり、それにちなむ作品を採用したとのこと。
曲自体はそうでもないが、作品名にそれが反映されている。

今年振るのはズビン・メータ。5回目だそうで、最近では'98、'07年以来だ。
インド人で、ウイーン留学で音楽を学んでいる。本人曰くウイーンフィルとの関係は'61年からで実に50年余、楽団員は3世代にまたがるそうだ。
メータの指揮で印象に残っているのは、'09年9月17日サントリーホールでのやはりウイーンフィルとの来日公演。NHKEテレ「芸術劇場」の録画を見た。
プログラム前半のバルトーク「オーケストラのための協奏曲」だ。カラヤン/ベルリンフィルのLPを持っていて、楽章の区分を付けない溝の切り方をしたLPなので漫然と聴いていると全体の構成がよく理解できなかった。

それが映像で、オケのパートと共に音を聴いているとそれが明解に分かる(気がする)。メータが後半のベートーヴェンの7番共々暗譜で指揮していたことも強く印象に残ったのだった。

ウイーンフィルはウインナホルンを使用していて、それが独自のサウンドの要因の一つになっているという話を過去のニューイヤーコンサートのゲストのトークで聴いた記憶がある。

「オーケストラのための協奏曲」は、ウインナホルンを指定した作品であることも確かその際に聴いたと思う。そういう意味でも貴重な録画であると思う。

第1部
1.「ウイーンの朝・昼・晩」序曲 フランツ・フォン・スッペ
2.ワルツ「東洋の物語」 ヨハン・シュトラウス
オスマン帝国アブデュルハミト2世へ献呈
3.ポルカ・フランセーズ「ウイーンの生活」☆ ヨーゼフ・シュトラウス
4.ポルカ・シュネル「人が笑い生きるところ」☆ エドゥアルト・シュトラウス
5.ワルツ「オーストリアの村つばめ」 ヨーゼフ・シュトラウス
6.ポルカ・シュネル「ドナウのほとりから」 ヨハン・シュトラウス

☆初登場

第2部迄の20分余のインターバルにスタジオではゲストのトークでつないだが、スペシャルゲストとして神田真吾さんというオーストリア国家公認料理マイスターの資格を有するシェフが登場、「ターフェル・シュピッツ(Tafelspitz)」というオーストリア料理を紹介した。

牛肉を根菜と牛骨で煮込んだ神田さんに云わせるとフランス料理などに比べれば素朴な料理だそうだ。
神田さんは楽友協会に隣接するホテルに勤務していたそうで、ニューイヤーコンサートの際は終演後になだれ込むお客への準備で、厨房は戦場のようだったとか興味深いエピソードを披露してくれた。

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