« 京都、奈良行(8) | トップページ | 静嘉堂文庫美術館「金銀の系譜」-1 »

2015年12月 5日 (土)

九十九里行2

時間の経過の早さに今更ながら驚いている。
桜花爛漫のうららかな春がつい昨日のような気がするが、先月末に冷たい雨が降り、また昨日12月4日は一昨夜来台風のような強風が吹いて、私が利用する鉄道の運行が大きく乱れて通勤の足へ影響を与えた。気候の変化に伴い、先週から冬物の背広に変え、かつ下にヴェストを着、昨日はコートを着た。
いまや銀杏の黄葉も盛期を過ぎようとしている。

一転、今日12月5日は快晴、風無し、目の覚めるような好天である。

先週来富士の見える日が多くなった。

1img_5253
上は今朝の富士。

閑話休題。

昨年に続き今年も九十九里へ行って来た。
ここの魅力は広大な九十九里浜から望む太平洋のご来光だ。

11月21日(土)。
圏央道を通って、約60km、1時間余りで行けるようになったのもよい。
サンライズ九十九里にチェックイン。
510号室で、昨年は507号室だった。ややセンター寄りである。

1img_5180
部屋から見た海。青空に雲がかかり始めたような空模様だが、ダイナミックな空と海の広大さが日頃のストレスを吹き飛ばしてくれたような感じがした。

夕食は2階レストランで。昨年同様ビールを取った。サッポロ黒ラベルの中ビンである。
昨年は部屋へ戻ってから酔いと疲労が重なり、横になったら寝入ってしまい入浴を失した苦い経験をしているが、今年はしっかり4Fの大浴場へ行った。

翌朝、日の出は6時20分頃と聞いていたが、あいにくの曇り空で残念ながら今回はご来光を見ることは叶わなかった。
その代わりにガラス戸を開けると鳥の鳴き声が聞こえて来た。

「チイチイチイ」と千恵子抄のシロチドリの鳴き声で、それを今年は聞く事が出来た。

朝食も2階レストラン。
ビュッフェ形式で、パン、スクランブルエッグ、ウインナソーセージ、ジュース、牛乳の洋食系と鮭塩焼き、明太子、笹かまぼこ、納豆、肉じゃが、しらす大根、梅干し、焼き海苔、味噌汁etcの和食系と2回いただき、食後にコーヒーを2杯飲んだ。

10時にチェックアウトし、浜辺を散歩した。
途中通過するサンライズの庭にはなんと水仙につぼみが膨らみ始めていた。

タンポポやクローバーは花を付けている!

昨年見た千恵子抄碑の側を通るのだが今回は素通り。
波は穏やかな感じだったが、数人のサーファーが波に遊んでいた。

1img_5221
浜辺から見たサンライズ九十九里。どんよりとした雲が空を覆っている。

「千葉県の歴史散歩」(山川出版社。1,997年)に出ているのだが、「武家屋敷門」(幕末の老中本田美濃守の表門。東大赤門、東京国立博物館内旧因州池田屋敷門と並ぶ武家3大門の一つに数えられるとの事)が九十九里町に移築されていて、見てみようと思っていたが、サンライズ九十九里のフロントで聞くと現在は一般公開はしていないとの事で、あきらめざるを得なかった(ちなみにこの本の表紙を飾っているのは九十九里浜のカラー写真で、中央に作田川と片貝漁港が見える)。

そこでまず望月定子美術館へ行った。

1img_5222
館長は養女にあたる方で、館内は望月定子への愛情に満ち溢れていた。
個人経営であり、望月定子作品のみの個人美術館というユニークで貴重な存在である。

驚いたのは望月定子が62歳から絵を始めたという事。ほとんどが油彩で、郷土九十九里をテーマに絵具を塗るというよりキャンバスへ厚く盛り上げる、大変エネルギッシュで生命力の旺盛な作風だ。
館内のそここにお弟子さんがまとめられた望月定子が折々に語った絵画哲学がパネルで掲示されていて、読むと望月定子の感覚の鋭敏さ、含蓄のある洞察、魅力的な人間性が感じられ、感銘を受けた。

2Fも展示室で、全部で1,2F合わせ40数点くらいだったが、100号以上の大作が並んでいた。年2回(4、10月)展示替えしているとのこと。
個人的には1F第1室入口に展示されていた自画像がよかった。

伊能忠敬を生んだ九十九里の地に、晩年に意欲的な人生を送った望月定子のような人が出たのも何かの因縁かも知れない。
このような人が存在したことを知り、非常に元気をもらった気がしている。

1img_5224
上は洒落た感じのエントランス・アプローチ。

次に行ったのは「海の駅九十九里」。
片貝漁港直近にあり、今年4月にオープンしたばかりのようで、日曜とあってにぎわっていた。

1img_5225
入ってすぐこの水槽があり、泳いでいるのはいわし。いわし資料館もあり、歴史やさまざまないわしに因む情報が展示されていて勉強になった。

海の駅で土産を買って、「丸二」という食堂で昼食。
1img_5229
上はいわしフライ定食。妻はいわし刺身定食をいただいた。
フライはサクサクとして大変美味。キャベツもなかなかいけた。
この日の刺身は背黒いわしとのこと。

それとはまぐりを注文。これもいわしと共に九十九里の名物だそうだ。

1img_5230
大きなはまぐりが5枚で、火で炙り、あつあつを特製のたれを付けて食べた。

店内は昼食タイムとしては遅めにも係わらず満員状態だったが、店員の女性のみなさんの接客態度は大変好感が持てるもので、お腹のみならず心も満たされた。

そして最後に九十九里ハーブガーデンへ。

1img_5234
入場は無料。大変広大な敷地に様々なハーブが栽培され、ハーブ畑やビニールハウスがあった。
売店では、ハーブ・ティーの茶葉をはじめ、さまざまなアイデア商品が並んでいた。

曇りで底冷えのする一日だったが、今回も充実した時間を過ごす事が出来た九十九里の休日だった。

望月定子美術館で教えていただいたのだが、私達が行った6日後の11月28日に千葉TV「ウイークリー千葉」で九十九里の特集が放送された。
番組で紹介していたのは、「海の駅九十九里」、「望月定子美術館」そして「丸二」と私達が行ったのと同じ処。
「丸二」ではいわし刺身定食と焼きはまぐりと食べたものまで同じ。

行ってきたばかりだったので、親しく番組を楽しむことが出来た。

« 京都、奈良行(8) | トップページ | 静嘉堂文庫美術館「金銀の系譜」-1 »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 九十九里行2:

« 京都、奈良行(8) | トップページ | 静嘉堂文庫美術館「金銀の系譜」-1 »