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2016年11月18日 (金)

奈良・京都旅行-2(奈良ホテル)

奈良ホテルは以前から知っていたが、利用するのは今回が初めて。
地図を見てもその立地の良さはわかるが、周囲の眺望に優れた小高い丘にあるので、徒歩というより、自動車を前提に計画された施設と云える。

今回徒歩で近鉄奈良駅から行ったのでその存在を知ることが出来たわけだが、旧大乗院庭園が奈良ホテルに隣接している。大乗院は、1087年(寛治元年)に創建された門跡寺院で、当初藤原氏の子弟が入室し、興福寺の別当職を輩出していた。その敷地の一部が奈良ホテルとなった。江戸時代末期の門跡・隆温が描いた「大乗院四季真景図」を元に復元工事を行い、平城遷都1300年祭に伴い、一般公開している由(以上、奈良ホテルのホームページによる)。

フロントロビー近くの廊下にホテルの年表が掲示されており、それによると創業は明治42(1,909)年で、すでに100年を超えている。

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その間経営も幾度か曲折を経て現在に至っているのは、積み重ねられた歴史の重みを思うと端倪すべからざるものを感じる。
また、年表を見ると皇族、各界の著名人が数多来訪している事に驚かされる。プロコフィエフ(1,918)、B.ラッセル(1,921)、アインシュタイン(1,922)、ヘレン・ケラー(1,937)、A.ヘップバーン(1,983)etc.枚挙にいとまない。

ロビーに隣接するラウンジ・ルーム(桐の間?)にはアインシュタイン来訪時に弾いたというピアノが置かれている。脇には演奏するアインシュタインの写真が掲示されていた。

年表の反対側には、ホテルゆかりの各種資料が掲示されている。

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種々のレストラン・メニューが展示されているが、下は鉄道省が経営していた昭和初期のもの。

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下は国道169号から荒池越しに見た奈良ホテル。東大寺から帰る途中の午後5時半頃の写真だが、空が白く写っていて薄暮という感じがしないが、実際はすでに薄暗くなっていた。オレンジ色のライトが強い所はティー・ラウンジのある場所。

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下は今回宿泊した本館2Fスタンダードツイン。1でも書いたがパークビューの部屋で窓越しに荒池、若草山が見える。
和辻哲郎は「古寺巡礼」の旅で、この奈良ホテルを利用したようだ。第4章終わり近くに、「・・・浅茅が原の向こうに見える若草山一帯の新緑・・・を窓から眺めていると」とあり、正に部屋からの眺望そのものだ。

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レトロな雰囲気は充分だが、建物の老朽化を感じざるを得ない。設備も古く、利便性はNGと言わざるを得ない。ただ、ベッドはセミダブルが2つ並んで、ベッドメイクも良く大変快適に眠ることが出来た。
ホテル・オークラの経営指針を引き合いにすると、ベストACSのAccommodationには難がある。Cuisineは次アーティクルで記すが、なかなかReasonableと云える。最後のServiceは悪くないと思う。

下はティー・ラウンジ。この写真は外の席で、この日は満席状態だったので始めこちらへ案内されたが、風が冷たく中が空くのを待って移動した。

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下は室内のテーブル。

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係員に聞いてみたが、このラウンジでサービスするコーヒーでも何種類かあるそうで、今回我々はフロントでもらった無料クーポンで利用したが、メニューにあるものと豆を変えているとの事。メインダイニングで出すコーヒーはまた違うそうで、ショップで購入した豆も別だそうだ。

下はショップで購入した豆。他に大和茶、葛粉を購入。

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ショップに置いてあった本によると、日本の四大クラシックホテルは、箱根の富士屋ホテル、日光の金谷ホテル、軽井沢の万平ホテル、そして奈良ホテルだそうだ。
そういえば、坂道を登りきって辿り着いた正面玄関を見た時は、箱根の富士屋ホテルを思い出した。

次アーティクルでは、奈良ホテルの食事について記す。

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