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2016年11月14日 (月)

奈良・京都旅行-1

10月31日から11月2日にかけて奈良、京都へ行って来た。
丁度1年振りで、この10年来正倉院展に合わせて関西へ行くことが恒例となっている。

東京発9時40分ののぞみ219号。17番ホームで待たされ、車内へ入ることが出来たのは5分前。もう少し早く入ることが出来ないものか。
座席は6号車12列D、E。定刻に発車。やや雲が多く、富士を見ることは叶わないかと思っていたが、新横浜を出て間もなく、うっすら冠雪している富士を見ることが出来た。下はわかりにくいが中央やや左寄りに富士が見える。

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11時58分京都到着。新幹線中央改札を出、向かいの近鉄乗り場へ。車両事故があったらしく、ダイヤは大きく混乱していた。特急は運行休止中で、駅員さんのadviceで12時20分発奈良行き急行へ乗った。ただ変則的で途中新田辺で一旦下車し、別車両へ乗り換えた(この駅が始発)。近鉄線のトラブルは今回初めて。京都駅でややロスした以外は比較的スムースに運行していた。
大和西大寺を発車してすぐ平城京跡を横切る。車窓左に大極殿、同右に朱雀門が見えるがあとは広大な更地が広がるのみ。何かイヴェントの準備中のようだった。

近鉄奈良へ着いたのは13時30分頃だったか。徒歩で奈良ホテルへ向かう。下は「ひがしむき通り」のアーケード。今年は春日大社の式年造替の年でそれを祝う提灯が見える。

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途中通った猿沢池。

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奈良ホテルへBagを持ちながらの徒歩は、少々しんどい。ホテルの敷地へ入ってから急な坂を登らねばならず、老体へはやや応えた。
チェックインには早かったが部屋へ案内してくれた。パークビューで部屋から荒池越しに若草山が見える。

小憩後徒歩で東大寺へ行った。
南大門へ向かう参道は人でごった返していた。そこここで餌をおねだりする鹿が人なつこく寄って来る。
この参道沿いで奈良漬を購入。
包装デザインが下のとおり洒落ている。

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下は南大門。外国人(米国人?)の若いグループが左右の仁王像に見入っていた。大華厳寺とあるのは東大寺が華厳宗の総本山であることによる。ただ、正直旅行から帰って来てこの写真を見て初めてこの文字に気付いた。

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南大門をくぐり、正面の大仏殿へは行かず、右に折れ、二月堂を目指す。坂道になってすぐ、右に大規模な発掘調査の現場が見えて来た。東塔跡で創建時は東塔と共に西塔が大仏殿を挟んで建っていた由。ちなみに7重の塔だったそうで、共に100m(70mとの説も)という途方もない高さを誇っていたようだ。東大寺ではこの東塔の再建計画があるようで、発掘調査はそのための一環の由。
更に坂道を登って途中2頭の鹿に出会う。とても優しい穏やかな表情を見ていると癒される。

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二月堂はお水取りで有名な処。舞台造りの回廊に立つ。ここでお守りを購入。再た榊莫山の書額を見ることが出来た。

下は回廊からの眺望。大屋根が大仏殿。右側に見えるのが奈良市街。後方は生駒山。

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下は大仏殿の裏側へ下りる道。私はこの石畳が好きだ。

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大仏殿の裏手の講堂跡沿いに右へ折れ、正倉院を一目見ようとしたが、構内へ入るのは午後3時で締め切られる事を知らなかった。すでに4時半になっていた。
下は講堂跡。礎石の列が見える。

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この日最後に戒壇堂を拝観した。今回是非ともここに安置されている四天王像を見たかった。
鑑真が聖武天皇以下440余人へ戒を授け、755年(天平勝宝7年)に戒壇院が建立されたとパンフレットにある。享保17(1,732)年に再建されたこの戒壇堂のみが現在残っている。
四天王像4体は作風が同じで作者は同一人物だろう。甲乙は付け難いが、私は広目天像の深遠な表情に最も魅かれる。手には武器ではなく、筆と経巻を持っている。平成14(2,002)年に発行された世界遺産シリーズ切手第7集「古都奈良の文化財」は東大寺、興福寺の寺宝を各5件採用しているが、その中にこの広目天像が入っている。

和辻哲郎の「古寺巡礼」にも出て来る。今回改めてそのくだりを読んでみたが、和辻が訪れた大正7(1,918)年当時の堂宇は埃にまみれていて、四天王像4体はあるまじき保存のされ方だったようだが、若き和辻は、情熱的に像と向き合う。今回和辻の文章で鎧の肩のところが「豹だか獅子だかの頭」となっていることに気付いた(これも帰って来てから(^^;)。
余談だが和辻が古寺巡礼した大正7(1,918)年は第1次大戦終結の年にあたり、たまたま今度の旅行に持参したV.ウルフの「ダロウェイ夫人」の作品世界の時点と同じである。主人公のクラリッサは五十代だが、娘のようなみずみずしい感性の持ち主だ。この小説にはこれまで読んだことのない新鮮な雰囲気がある。ロンドン市内を舞台に展開されるらしいところは未読ではあるがJ.ジョイスの「ユリシーズ」を連想させられる。

大分日が傾き、気温も下がって来た午後6時前にホテルへ帰着した。

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