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2016年12月19日 (月)

奈良・京都旅行-8(最終回)

11月2日(水)、2泊3日の旅行最終日だ。
ホテルグランヴィア京都を12時にチェックアウト。セカンドバッグへ必要なものを選り分け、バッグを宅配にして身軽になり、地下鉄烏丸線で烏丸御池下車、池坊(頂法寺)会館を目指した。

4階にある如哉庵を訪れ、ここに祀られている義姉を1年振りにお参りした。
下は同じ境内の頂法寺本堂(六角堂)

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妻が8階の売店で11月下旬の法事の引き物を調達するのを待って、烏丸通りへ出、京都駅方面へ歩き始めるや否やタクシーを拾う事が出来て、望み得る最速最短の時間・経路で東寺へ行くことが出来た。烏丸通りを南下、五条通りで右折、堀川通りへ入り、右手の西本願寺を運転手さんから教えてもらいつつ鉄道をアンダーパスして東寺道へ入り突き当たった所が東寺の慶賀門(東門)前だった。

東寺は初めてである。京都市街の中心から遠く、地理的な抵抗感があってこれまで縁がなかった。東寺の五重塔は新幹線、近鉄京都線の車窓から見ることが出来る京都のランドマークの一つだが、それを見ながら妻は一度行ってみたいとかねがね思っていたそうで、今回はその希望がやっと叶えられることになった。
下は庭園越しに見た五重塔。

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東寺が南面している九条通りには羅城門跡があり、平安京の当時は朱雀大路の入口にあたり、東寺と対称の位置に西寺があった。
東寺の創建は平安京遷都の2年後の延暦15(796)年と古く、唯一残った平安京の寺院である。所蔵する文化財の豊富なことから「京の正倉院」と称されるとの事(パンフレットから)。

当日は秋期文化財特別公開により、講堂内部と五重塔の初層内陣、また宝物館も秋期特別公開中で見ることが出来た。
東寺は弘仁14(823)年嵯峨天皇から空海へ下賜され、真言宗の根本道場となった。
五重塔は天長3(826)年空海により造営が始まり、完成は元慶7(883)年。

天喜3(1,055)年落雷による火災で焼失後、その都度再建を重ね、現在の塔は寛永12(1,635)年4度目の焼失後に徳川家光の寄進により正保元(1,644)年に完成したもの(パンフレットから。ただ五重塔のパンフレットでは寛永21(1,644)年の完成と元号が食い違っている。(^^;同じ東寺発行のものなので慎重に内容のチェックをして欲しい。)。

五重塔の落雷被害は多かったが、地震で倒壊することはなかった。54.843mと日本一高い。心柱を中心に部材を組み上げてこれだけの高さを実現しているのだからすごい!東大寺の東塔は現存していないものの再建計画があるようで、実現すれば高さ100m!?。2016年11月14日 (月)
東寺境内は広く、様々な角度で五重塔を見ることが出来る。下は小子房から南大門へ向かう途中から見たもの。

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こちらは南大門の入口側から見た五重塔
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金堂、講堂と廻り、小子房(*)を見学。
堂本印象の障壁画について、市民ボランティアの方々が丁寧な説明をしてくれてよかった。
最後に見た勅使の間の小襖(実は襖を模した壁との事)の「日輪山嶽(にちりんさんがく)」(昭和9('34)年)は、デザイン画のような簡潔な色彩、図形に凝縮された素朴な中にも印象的な作品で、覚えず東山魁夷の作品を連想した。
それは、唐招提寺御影堂の鑑真和上像を安置する厨子に描かれた「瑞光」(昭和56('81)年)という作品である。(*2)
今改めて両者を見較べてみると、どちらも静謐な自然が描かれた作品であることがわかる。
「瑞光」の方がより具象的で、「日輪山嶽」はマティス晩年の切り絵を思わせる色彩の妙、抽象性があって、私は「日輪山嶽」の方により魅かれる。
堂本印象は、「兎春野に遊ぶ」(京都府立堂本印象美術館蔵)が平成11('99)年の切手趣味週間の意匠に採用されている。
(*)弘法大師千百年忌記念事業で昭和8('33)年に再建された、と小子房のパンフレットに記されている。しかし境内の看板の方は「昭和9('34)年に新築」とされていて、これも食い違っており、見学者を混乱させる。善処を望みたいところだ。
(*2)「金堂平成大修理記念 唐招提寺展」(平成17('05)年東京国立博物館)で見た。

宝物館は時間切迫でじっくり鑑賞出来なかったのが心残り。
両界曼荼羅、地蔵菩薩、経巻の数々(*3)等々興味深い展示だった。
(*3)例えば「東宝記」(国宝)という東寺寺誌。南北朝~室町期を記す。「仁王経法」という大地震等の災害時、蒙古襲来等の戦乱時に行う真言の秘法が記されている頁が開かれていた。

天候にも恵まれ、秋の午後を有意義に過ごすことが出来た。

南大門から九条通りに出て東へ少し歩くとバス停があって、すぐバスがやって来た。1台目は路線が違うようだったのでやり過ごし、すぐ後ろに控えていた方へ乗る。バスの運転間隔は10分位はあるのではないかと思うが、帰りもロスタイムゼロで京都駅南口(八条口)へ辿りつけた!
(今「バスなび」路線図を拡げているが、ここのルートはすべての便が駅を経由するのかどうかが見ていてよくわからない。(^^;)

新幹線構内の売店で漬けもの(大安の千枚漬け、半割り大根他)、赤福(昨年もここでGET)、駅弁を買う。
17時45分発のぞみ136号7号車12列A、Bへ乗り込む。20時3分東京着。
20時30分発さざなみ7号へ乗車、木更津21時32分着。
(おわり)

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