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2018年6月 5日 (火)

箱根・富士宮の旅-3(ポーラ美術館)

5月15日12:45山のホテルを出発、ポーラ美術館を目指す。
途中、道路脇に自生している見事な山藤が目を楽しませてくれる。程なくすすき野原を右に見つつ仙石原へ入った。ポーラ美術館へこのルートから行くのは初めてだったので、曲がり損ねてしまう。今回のドライブで唯一の運転ミスとなった。(^^;
13:20ポーラ美術館着。2007年8月以来2度目で、前回は強羅からの往復だった。

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上はアプローチの渡り通路。右が美術館。

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エントランスのブロンズ(?)のオブジェ。

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エントランスからエスカレーターで1Fロビーへ。左端女性が立っているところがチケットカウンター。正面に見えるのがB1F。更にB2Fがあり、2フロアが展示スペースになっている。

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ポーラ美術館の模型。台ヶ岳山麓となる傾斜地に立地し、建物と擁壁を分けて免震構造にする耐震設計になっているそうだ。

受付で確認したが、展示作品の撮影は原則OK。但しポーラ美術館以外の所蔵作品等、一部不可の作品があるとの事。昨年のMOA美術館を思い出した。(→箱根・熱海-5(MOA美術館その1)

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展示室1の最初のスペースを飾るディスプレイ。
「EMILE GALLE COLLECTING NATURE」とあり、今回の特別展「エミール・ガレ自然の蒐集」を素敵にデザイン化している。

この展覧会は4月8日夜の日曜美術館アート・シーンで紹介され、是非会場で直接目にしたいと思い、楽しみにしていた。
アール・ヌーボーの装飾芸術家であるエミール・ガレのガラス器130点を東大総合研究博物館の植物、鉱物、昆虫標本、ドイツの生物学者エルンスト・ヘッケルの海洋生物図譜と併せて展示して、植物、昆虫、海洋生物等を装飾モチーフとしたガレ作品へのより深い鑑賞が可能となるよう配慮されている。

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上のコーナーは、植物、蝶、鉱物標本がガレ作品と共に展示されている。

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上はモネの「睡蓮」(1907)。この右に同じくモネの「睡蓮の池」(1899)を展示し、両作品の間にガレの睡蓮をモチーフにした趣が異なる3作品が置かれていた。
モネの「睡蓮」は私の好きな絵画で、一時は折に触れ「睡蓮」を目当てにブリジストン美術館へ通ったものだ。ポーラ美術館の「睡蓮」は、大きさはブリジストン美術館のものとほぼ同サイズで、旅行から帰ってきて分かったが、2002年の川村記念美術館(千葉県佐倉市)の「モネ展 睡蓮の世界」でこの作品を見ていた。
ブリジストン美術館は、1903年と1907年の2作品を所有し、ポーラ美術館の作品と共に1903年から5年余にわたる睡蓮の第二の連作に入っている由。

ガレ作品の特徴は、鮮やかな色彩を駆使し、緻密で繊細な装飾モチーフが表現されているところにあるが、それはガレのたゆまぬ探究心が生んだ多彩な技法に裏付けられており、見る者を魅了して止まない。
展示の始めの方で、ガレが用いている数々の技法の説明パネルがあったが、興味深いのは「パティネ」というガレが特許を取った技法で、ガラスに化合物を加えてガラス面に偶発的な変化を醸し出して、あたかも陶磁器の曜変天目を思わせる。

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上は「骨と犬」という作品。象徴主義の系列に分類される作品で、夫人の同名の詩が刻まれている。図録によると、他にヴィヨン、シェークスピア(フランス語)、ゴーティエ、ボードレールを引用した作品が展示されていたようだ。

B2Fへと順路に従って進んで行き、第3展示室のガレ最晩年の作品を見た後は、ポーラ美術館所蔵の西洋近代絵画作品を鑑賞した。セザンヌ、アンリ・ルソー、ゴッホ、マティス、ピカソ、ブラックetc.の傑作が一堂に会している。

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上はマティスの「リュート」(1943)。赤系の色彩が基調となっていて、「大きな赤い室内」(1948)を連想した。共に晩年の作品。マティスも私は好きだ。

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フロア案内に「じっくり」と記されているコーナー。マティス晩年の切り紙絵の連作「ジャズ」(1947)。

展示室5の東洋陶磁作品も佳品が揃っていた。「黒釉油滴班碗(こくゆうゆてきはんわん)」(中国金代。12~13世紀)。大阪の東洋陶磁美術館の油滴天目茶碗(国宝)は南宋期で、本作品と同時代にあたる。4年前に岡田美術館で見た油滴天目茶碗を思い出した。(→箱根(その2)

●追記
本アーティクルをUP後、今夜のNHK「ニュースウオッチ9」でポーラ美術館所蔵のピカソの「海辺の母子像」(1902年)へのワシントン・ナショナル・ギャラリー、アートギャラリー・オブ・オンタリオと今年4月に実施した共同調査により、カンヴァス下層部にフランスの日刊紙「ル・ジュルナ ル」(Le Journal)の貼付け、右上の角に上下逆方向の下層部の絵画向けのピカソのサインが確認されたというニュースが流れた。
3週間前に目にしたばかりなだけに、ちょっとびっくり。
ポーラ美術館ホームページを確認したら、新着情報として今日6/5付けのプレスリリースが載っていた。
(続く)

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