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2018年11月29日 (木)

「京都・奈良の旅’18」-2(梅むら)

一日目の夕食は「梅むら」。

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その入り口。魅力的な草書体の門札に目を奪われる。打ち水された石畳と杉皮を割り竹で押さえた塀が長く続く。照明がアクセントになってレトロな雰囲気が醸し出されている。
前回の写真で分かるように周辺はビルが建て込み、それに挟まれるようにして狭い入り口が道に面しているので、気付かずに通過して仕舞いかねない。
11年前に行った「たん熊本家」も木屋町通り沿いだが周辺の状況はこちらより風情があった。

「梅むら」は初めてだが、13年前に姉妹店「古都梅」を利用したことがある。今は祇園の方に店を構えているようだが、当時はやはり鴨川沿いの一角で京大教授の邸宅だったという建物で営業していた。
「赤と黒」の翻訳者とのことから、主は故生島遼一氏と勝手に思い込んでいて、「赤と黒」は別の訳者で読んだのだが、学生時代に大学の図書館から借りて読んだ筑摩世界文学大系のフローベール「ボヴァリー夫人」の訳者が生島氏で、その後読んだ新潮社版プルースト「失われた時を求めて」の訳者の一人でもあり、岩波文庫版フローベール「感情教育」も氏の翻訳で、私の読書体験において生島遼一の名前は確固とした位置を占めている。
そういった個人的な記憶を胸にしつつ、いただいた料理は格別だった。

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上は鴨川に面した梅むらのバルコニー。大文字山もよく見える。
我々はそのバルコニーへ面した松の間で料理をいただいた。12畳に床の間付きなので可成り広い。しかも畳が大きいので余計だ。規格外の大きさは建物の古さを物語っているのだろう。床の間には大観の「無我」の複製の軸が掛かっていた。

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1先付け 黄味酢、鮭蕪巻

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2八寸 いくら、大根おろし しめ鯖寿司、みょうが 海老白和え 舞茸素揚げ 真丈 さざえ 里芋 サツマイモ

3松茸土瓶蒸し 松茸、鱧、車海老、三つ葉、銀杏

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4お造り1 カワハギ薄造り、肝

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5お造り2 まぐろ中トロ、焼き鱧、大根柱剥きをあんどんに見立て中にローソク

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6煮物 九条葱牛肉巻、生麩、あんかけ海老芋のあられ揚げ、壬生菜

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7サーモンの丹波焼、上に栗のメレンゲと焼雲丹に栗のスライス寸揚げ 豆腐田楽へ味噌、けしの実、むかご

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8京風ミニちゃんこ鍋 鶏つくね、豚肉、牛蒡、シメジ、にら、餅麩、三つ葉
平凡な食材だが味わい深かった。

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9サツマイモご飯、味噌汁、香の物(壬生菜、塩昆布、ちりめんじゃこ、牛蒡)

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10デザート 抹茶アイスミント添え、わらび餅、フルーツ(メロン、梨)、煎茶

今回いただいたのは京懐石の3種のコースの真ん中のもの。
17時過ぎに入店して店を出たのは20時を回っていた。
御池通へ出て地下鉄東西線に乗り、烏丸御池で烏丸線に乗り換えて京都駅に帰った。
(続く)

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